「ミャンマーの諺・格言12」

 လှေနံ ဓားထစ်( l̥èi nàɴ dá tʰiʔ  )
(舟の側面に 刀で刻み目をつける)「刻舟求剣」  
လှေ / l̥èi /小舟、ボート
နံ / nàɴ /側面、横腹
ဓား / dá /ナイフ、刀、なた
ထစ် / tʰiʔ /刻み目や切込みをいれる

 深謀遠慮に欠けたとある舟人が、舟を漕いでいるときに一振りの刀を落としてしまった。その舟人は、刀を落としたところを忘れないように、その場で別の刀を使って船端に刻み目をつけて目印にした。舟が目的地に着いてすぐに、刻み目の真下を探してみたところ、もはや刀を見つけることはできなかった。   
 これと同じように、どんなことであれ、何かを行うときには偏狭な考えに囚われることなく、よく物事を考えてから実行に移すべきであるのだ。

 
 話の内容もその教訓も中国の「刻舟求剣」によく似ています。2つの話に出てくる舟人は同一人物でしょうか、それともミャンマーにも同じような失敗をしてしまった人がいたのでしょうか。


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