「ミャンマーの諺・格言9」

ငါးသိုင်းများ ဟင်းဟုန်( ŋəθáiɴ myá híɴ hòʊɴ )
(ガタインが多すぎると料理の味は悪くなる)  

ငါးသိုင်း / ŋəθáiɴ /ガタイン(大きな鯉のような魚)
များ / myá /たくさんある
ဟင်း / híɴ /ヒン(ご飯に対しておかずのこと)、カレー
ဟုန် / hòʊɴ /( ဟုံ とも) うんざりする、飽き飽きする

 上ビルマ(ミャンマーの内陸部、特にマンダレーやバガンの周辺を指す)の広い範囲では、その昔、ガタインの干物が乾燥エビの代わりとして料理によく使われていた。料理の味を良くしようと、ガタインを必要以上に入れてしまうと、かえって料理の味は台無しになってしまう。
 これと同じように、たとえ良いことでも、度が過ぎる場合には必ずしも良くなるとは限らないということをこのことわざは教えてくれる。

 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」に似た意味といえるでしょう。直訳すると「ガタインが多いと料理の味はくどくなる」となります。料理の塩梅は難しいものです。



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